「カンボジアの蚕は黄色い糸を吐く」
僕が最初にこの布と出会ったのは、一人の顧客様がきっかけでした。
顧客様のしているストールが目に付き、鈍い光沢感のあるその生地はハリもあり、すぐにどこのものか確認したところIKTT(クメール伝統織物研究所)のものと教えてもらいました。
IKTTの創設者はユネスコから依頼を受け、カンボジアの手織り物を調査し、その伝統的な布に魅了された一人の日本人から始まったプロジェクトです。
森を開き、町を作り、伝統を守る。現在では数多くの人が関わり、その中の一人がそのお客様で、日本でのセールスアウトなどのお手伝いをしているとのこと。
現在大量に生産されているシルクは品種改良され、加工がしやすいように真っ白な生糸を吐き出しますが、カンボジアのシルクは真っ白ではなくシルクの原種に近い黄みがかった生糸を吐き出します。
その原種に近い生糸は丈夫でしなやか、力強い光沢です。
手に取っていただくとわかると思いますが、手紡ぎならではの節、手織りだからこその繊細さ。
色味はもちろん、絣の種類も豊富にあり、できるだけ全部を比べて見てほしいです。
機械生産に向かないカンボジアのシルクだからこそ、現地の女性たちが手作業で丁寧に作り出すこの布は後世に残さなくてはならないものだと思います。
その布を皆さんに知っていただくために、ストールという形はもちろんなのですが、今回クメール伝統織物研究所からの新しい提案、シルクバンダナとシルクリボンタイです。
そこまで大きくない為、日本の手ぬぐいのような感覚で巻いていただき、汗をかいたらこれで拭ってしまうような。
シルク100%ではありますが、力強い糸ですので、あまりかしこまらずガンガン使っていただけたらと思います。
お手入れに関しては、シルクは髪の成分と一緒ですので、お風呂に入った時に一緒にお持ちいただき、お持ちのシャンプーで揉み洗いしていただければ問題ありません。
森本喜久男氏が作ったIKTT(クメール伝統織物研究所)
そこではカンボジアの女性たちが毎日養蚕から染色、糸を紡ぎ、手織りを行っております。
森本喜久男氏は織物を再生するだけではなく、織り手を育て、さらには織り手である村びとたちが暮らす自然環境までを再生しなければ、伝統織物を再生したことにはならないと、生活環境までをデザインした日本人です。
8/25〜販売開始
シルクバンダナ
サイズ(個体差あり)
長さ84cm
幅14cm
無地、チェック
¥6,500+tax
絣
¥13,500+tax
シルクリボンタイ(個体差あり)
サイズ
長さ92cm
幅5cm
無地、チェック
¥6,500+tax
絣
¥13,500+tax
掲載した写真は一部のもので、他に種類がございます。
遠方の方でも対応致しますのでお気軽にメール又はDMにてお問合せ下さい。