【rofmia Exhibition】
10.28(Fri) .29(Sat) .30(Sun)
12:00-20:00
29(Sat) .30(Sun)/rofmia Designer在廊
-
『Saul Leiter』
“KODACHROME"
『本当の世界は、本来隠されたものと繋がっている。』
-
rofmiaより、古くから愛知県の三河木綿を製造している素敵な夫婦をご紹介頂きました。
今回特別な生地を製作するに辺り、”Saul Leiter”のガラスごしで撮影したアート写真を元にイメージを膨らませて、その特殊な難しい色彩の生地製作を、お母さんの順子さんが引き受けて頂きました。
順子さんは、昔から絵を描く事が好きで、よく子供達にオリジナルの紙芝居を作り聞かせ回っていたそうです。
順子さんの色表現は、感覚で色糸を付け替えていく生地の作り方で、油絵の具を塗り重ねて行く様に、生地をイメージして製作していきます。
完成したその生地は、太陽光を当てると万華鏡の様にキラキラとした美しい光を照らします。
ソールの特徴である、”フレームインフレーム”の構図が、順子さんの生地でも美しい色変わりが何層にもグラデーションの様に続く生地になります。
rofmia『Nora Fabrics』は、この様な素敵な夫婦と竹内夫妻の感性によって生まれます。
-
【Nora Fabricとは】
-rofmiaより引用-
rofmiaのNora Fabric は愛知県三河地方に古くから伝わる三河木綿に、岐阜県美濃市の美濃和紙を横糸に使い織られています。
今回の展示に合わせて作られた Nora fabricは2mmの細い紙糸に様々な色の綿糸を組み合わせることで、より複雑で繊細な織り柄が表れます。
これらの布は、古いドビー織機により、異なる太さの糸を規則的に交差させ連続した柄を作るブッチャー織りで作られます。この織り方をさらに崩すことで、不規則に交差した凹凸のある手触りの地厚で丈夫な生地に仕上がります。
呉服に使われる細番手の綿糸からなる豊な色彩のグラデーションの布は洗いがかけられて陰影が増し、品があり落ち着いた雰囲気になります。
紙糸が使われていない箇所はより濃密に糸の色が表れます。紙糸が使われている箇所は全体が微かに白くなり、手触りに張りが出ます。紙糸と綿糸が交差することで、素材による質感の差が生まれ、布全体の印象に深みを与えます。
最終的な布の仕上がりを思い浮かべ、それぞれの糸がどのような役目を果たすのかを考えながら配置していきます。布の一部を大胆に色を変えることで構図のアクセントとなり、グラデーションが転換するきっかけを作ります。
遠くから見れば、大きなグラデーションの中の一つの色だと感じても、近づくと多くの色糸の無限の重なりから成っていると気づきます。
引いてみれば淡い緑ですが、寄ってみると、黒、金茶、紫、水色、黄色、そして紙糸と、拾い切れないほどに様々な色が確認できます。
自然光の下で風に揺れる布を体に纏った時に、最も布の表情の豊かさを感じることができます。
綿素材からなる色の重なりは水彩画のように隣り合う色と混ざり合います。それは布の中だけにとどまらず、人、そして空間全体に染み渡っていくのを感じます。