
Special In Ordinary 『平凡の中の特別なもの』
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『 平凡の中の特別なもの 』”Special in Ordinary”
平凡という語彙は、非凡と対比している様で実は密接に結び付いている。
20世紀を代表する作家 André Gideは、『非凡とは、平凡な事柄を日々積み重ねる事により生まれる。』
”Special in Ordinary”という新しいブランドは、一見何の変哲も無い日常着を製作しているブランドです。
ただその “平凡”という物は、何十年の業界の経験や古い洋服を解体考察蓄えたその知識を、まずこの代表的1アイテム(8 length Shirt)に注ぎ込んでいます。
バスクシャツは、16世紀頃、フランスとスペインの国境付近のバスク地方が起源とし。
船乗りの作業服として現代まで受け継がれている。
海水に濡れても脱ぎやすい横広のボートネック。
作業時に、器具が引っかからない様に7部袖。
海に発見されやすい様にボーダー柄を使われているなど。
その本来の海の男の作業着を、Special in Ordinaryの解釈を組み入れる事により新しくアップデートされたバスクシャツになります。
まず肩に縫い目がない(ショルダーシームレス)により、本体縫い代が肩に当たるストレスがなく腕の可動域が非常に広い。
ショルダーシームレスによって、着心地が圧倒的に良くしかも体が楽で、つい手に取ってしまう不思議な作りです。




また首周りをクリ抜いた際の余った生地は、首周りの補強の当て布として利用しています。
無駄な生地を減らす為と強度を保つ為の必要な仕様です。

生地は、吊り編機で太番手の糸で編み上げられた陰影のある生地です。
ザクザクとした生地の表情でありながら肌触りとしっかりとした収縮性も兼ね備えている。
何年も何度も洗濯機で洗ってもヨレ難いコシのある生地。
色が変色しても、ヴィンテージのような奥行きのある色味になります。
縫製は、太めの綿糸を仕様しています。
その為、生地が経年変化をする事によってステッチがいい意味で主張をします。


まだまだ謎が多い洋服ではありますが、それらの長年の知識と経験の積み重ねによって生まれた、
『一見平凡ではあるが非凡なバスクシャツです。』







