【YASUTO KIMURA】
MADE IN AUSTRALIA
“Exhibition “
lister ginza
-
12.9(Fri) 12.10(Sat) 12.11(Sun)
-
『デザインが思想をつくる。』
歴史においてデザインと人間をめぐる、東洋思想で解釈したテーラード史観、
※文人(士大夫)達は儒家としての人文的教養を身につけ、支配的・指導的な立場にある者の呼び名です。
つまりは文人は王侯・貴族・官僚・地主・地方豪族などの支配者的な階級・地位の出身者がほとんどでした。
現代で解釈致しますと、社会的地位が高い人々にあたり、そういった方々は仕立てのよいスーツを着用しています。
現代的な文人像を表現する為に、品質の高い素材でそれに伴った手の込んだ縫製技術を保ち縫い上げています。
“これに離俗というスパイス(デザイン)を加えて新しい可能性を構築します。”
これは、YASUTO KIMURAによる新しいテーラードの表現手法です。
西洋で産み出された、資本主義の象徴の一つでもあるスーツへの反抗、離脱。東洋的な思想(老荘思想や禅)や美学を融合させる事により、より柔軟に、現代社会の中心に身を置きながら、より自由な精神世界を楽しむ人物なれる可能性があるのではないかという提案。
つまり、俗世間の中にいながら離俗する。
【YASUTO KIMURAの西洋のスーツの解釈】
現代資本主義の象徴であり、封建社会、競争社会、拝見主義、権威的、威圧的なものを感じます。
その個人の人間性や性格を覆い隠し、鎧のように身を守り、戦いに挑む為のユニフォームでしょうか。
とても緊張感を感じます。
実際、スーツは毛芯や製図方法によりメンズボディの強弱のあるメリハリのあるシルエットを創り出し、理想的な男性のフォルムを作り出しています。
様式美や形式美があります。日本の美学ですと茶の湯文化でしょうか。宗教ですと儒教です。