往年の藤田嗣治の着ていたステンカラーコートに思いを馳せて、、
と、こ難しいことはあまり僕には話せないので調べてみるととても洒落者で写真によって本当に様々なおしゃれを楽しでいた方なんだなと。
FOUFOUとは彼のフランス時代につけられたニックネームで、狂気とかそんな意味がありその当時の彼の言動や容姿などから名付けられたものがこのコートにも引用されています。
一見、シンプルなダブルブレストのステンカラーコート。
しかし生地や縫製など細かいところを見れば見る程、僕には狂気じみたCOHERENCEのこだわりを感じます。
言葉の選び方が稚拙ではありますが、単純にきれいなんです。
どの角度から見られても恥ずかしくない、着ていてそんな自信までついてしまいそうな。
国内で運針一つにまでこだわり縫製され、丁寧なアイロンワークで厚地にも関わらず立体的に仕立てられたコートです。
私のおすすめの仕方は少しくせがあるかもしれませんが、少しゆったりしたフィッテングでこのコートを着てもらいたい。
布の分量をしっかりまとって、生地の揺れ方まで楽しんで頂けたらと個人的に思っています。
シンプルなダブルブレストのステンカラーコートだからこそ外套コートのようなシルエットで着てもらうと更にこのコートが輝いて見えるのかなと。
そして今回、カシミア混の生地はブラック。
待望というか、今までネイビーカラーが中心で、ブラックがレパートリーの中に存在しませんでした。
やっと良い黒が作れたのかな?と勝手に想像しています。
カシミアが入ることによって黒が重くなりすぎずに、程よい光沢感で艶やかというよりどんより輝くようなイメージの生地感です。
Nail headに関しては少しナイロンが混紡された生地で、カシミアと比べて少しナイロンのハリ感が出るのかふっくらとした生地感になっています。
釘の頭という柄でバーズアイなどの細かい柄の系譜で、遠くで見るのと近くで見るのでイメージが変わる独特な柄を使用しています。
少しカジュアルな印象の生地ですが、だからこそ使い勝手がいい。
ぜひ2種類の生地を着比べて、細かい混率の違いでも着比べると分かる違いもありますので、ぜひ袖を通しに来て頂けたらと思います。
・MELTON
カラー
BLACK
・Nail head
カラー
D.BLUE
サイズ
S.M
S 身幅57cm 着丈105cm ウエスト59.5cm 裄丈86cm
M 身幅60cm 着丈108cm ウエスト62.5cm 裄丈88.5cm
モデル FOUFOU Ⅱ
藤田嗣治
画家, 版画家 (1886-1968)
1928年にドーヴィル海岸を訪れた際のスナップ写真をベースに、ベルト無し、ダブルブレスト、という共通のディテールをもつ当時の”Motoring Coat”(カーコート)をもう一つのインスピレーションとしました。
モデルネームは彼のユニークなルックスや言動から、École de Paris時代に付けられたニックネームから。
フランス語で文字通り”Mad-Mad”の意
FOUFOUⅡでは、袖の広い稼動域を確保したスローピングラグランスリーブを採用し、フレキシブルなフィッティングを可能にしています。