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AZUREA SALVIA / 2025 ORDER EVENT
AZUREA SALVIA 2025 ORDER EVENT " CLYFFORD STILL " 11/22-11/24 (東京)11/29-11/30 (大阪) - ATELIER COAT. テーラードジャケットの上から着るアトリエコートというリクエストに対してリサーチを重ねたところショールカラーのアトリエコートの写真を発見した。テーラードジャケットの上から似たようなテーラードカラーのアトリエコートを合わせるスタイリングよりもショールカラーという新たな選択肢を形にしたいと考え今回挑戦した。箱ポケットや打掛けボタンの仕様は古い日本のコートを参考にしてアレンジを加えました。特に箱ポケットの形や数本のステッチを入れる手法はメジャーな箱ポケットの概念を良い意味で覆された。サイズ感は全体的にゆったりとしていて肩の位置もかなり落ちているデザイン。打ち合いもやや深めにしてコート感を出している。 - JACKET. 3種類の昔の日本のジャケットのディテールを組み合わせたデザイン。大き目の上襟は海軍から、前身頃のポケットは白いリネンのジャケット①、内ポケットは白いリネンのジャケット②を参考にした。しかしながら襟のバランスやポケットの形、縫い代の処理などをそのまま写したわけではない。コートもまた然りだが、きっかけとして惹かれる古い服があるのであってそれをそのまま作る意味を見出せない。自分だったらこう作りたいという意図があるからこそ形にしているのだ。敬意をもってその先を作り出したい。そんな想いで縫った2着です。 -SHIRTS. 詳細不明のウールのシャツの写真を見つけた。前脇の裾はカーブしていて、後ろはストレート。嗚呼、自由でいいんだなと教えてもらった気がして直ぐに形にしようと思った。その衝動で作ったシャツ。この裾のカッティングに合うサイズ感、襟、カフスを考え型紙を書いていった。先ずサイズ感はややゆったり目。前襟ぐりの下がりを少し深くすることでリラックスした首周りの見た目を狙った。それに対して襟先をシャープ気味にし、引き締まった襟の印象を演出することで緊張と緩和のバランス(曲線と直線の関係性)を整えた。ヨーク仕様ではなく背幅を大きく設定することで運動量を補い、裏にヨークのような裏地を当てることで補強と肩の縫い代を隠す役割を果たしている。このシャツは生地によってステッチや縫い代の始末が大きく変わるので、奥行きのあるデザインを表現することが可能だと実証出来た。
AZUREA SALVIA / 2025 ORDER EVENT
AZUREA SALVIA 2025 ORDER EVENT " CLYFFORD STILL " 11/22-11/24 (東京)11/29-11/30 (大阪) - ATELIER COAT. テーラードジャケットの上から着るアトリエコートというリクエストに対してリサーチを重ねたところショールカラーのアトリエコートの写真を発見した。テーラードジャケットの上から似たようなテーラードカラーのアトリエコートを合わせるスタイリングよりもショールカラーという新たな選択肢を形にしたいと考え今回挑戦した。箱ポケットや打掛けボタンの仕様は古い日本のコートを参考にしてアレンジを加えました。特に箱ポケットの形や数本のステッチを入れる手法はメジャーな箱ポケットの概念を良い意味で覆された。サイズ感は全体的にゆったりとしていて肩の位置もかなり落ちているデザイン。打ち合いもやや深めにしてコート感を出している。 - JACKET. 3種類の昔の日本のジャケットのディテールを組み合わせたデザイン。大き目の上襟は海軍から、前身頃のポケットは白いリネンのジャケット①、内ポケットは白いリネンのジャケット②を参考にした。しかしながら襟のバランスやポケットの形、縫い代の処理などをそのまま写したわけではない。コートもまた然りだが、きっかけとして惹かれる古い服があるのであってそれをそのまま作る意味を見出せない。自分だったらこう作りたいという意図があるからこそ形にしているのだ。敬意をもってその先を作り出したい。そんな想いで縫った2着です。 -SHIRTS. 詳細不明のウールのシャツの写真を見つけた。前脇の裾はカーブしていて、後ろはストレート。嗚呼、自由でいいんだなと教えてもらった気がして直ぐに形にしようと思った。その衝動で作ったシャツ。この裾のカッティングに合うサイズ感、襟、カフスを考え型紙を書いていった。先ずサイズ感はややゆったり目。前襟ぐりの下がりを少し深くすることでリラックスした首周りの見た目を狙った。それに対して襟先をシャープ気味にし、引き締まった襟の印象を演出することで緊張と緩和のバランス(曲線と直線の関係性)を整えた。ヨーク仕様ではなく背幅を大きく設定することで運動量を補い、裏にヨークのような裏地を当てることで補強と肩の縫い代を隠す役割を果たしている。このシャツは生地によってステッチや縫い代の始末が大きく変わるので、奥行きのあるデザインを表現することが可能だと実証出来た。
AZUREA SALVIA / 2025 ORDER EVENT " CLYFFORD STI...
AZUREA SALVIA 2025 ORDER EVENT " CLYFFORD STILL " 11/22-11/24 (東京)11/29-11/30 (大阪)【20世紀の芸術家達】古いモノクロ写真に目をやると、その当時の画家達のファッションに目が止まる。彼らの難解な哲学の様な言動や、気難しい性格、圧倒的な表現など。様々な個々の価値がある中、数少ない自身の写真にも各々のスタイルを思索に考える事ができる。-Lucian Freud ルシアン フロイド1922年12月8日 - 2011年7月20日Francis Bacon フランシス ベーコン1909年10月28日 - 1992年4月28日Mark Rothko マーク・ロスコ1903年9月25日 - 1970年2月25日VASSILY KANDINSKY ワシリー・カンディンスキー1866年12月16日...
AZUREA SALVIA / 2025 ORDER EVENT " CLYFFORD STI...
AZUREA SALVIA 2025 ORDER EVENT " CLYFFORD STILL " 11/22-11/24 (東京)11/29-11/30 (大阪)【20世紀の芸術家達】古いモノクロ写真に目をやると、その当時の画家達のファッションに目が止まる。彼らの難解な哲学の様な言動や、気難しい性格、圧倒的な表現など。様々な個々の価値がある中、数少ない自身の写真にも各々のスタイルを思索に考える事ができる。-Lucian Freud ルシアン フロイド1922年12月8日 - 2011年7月20日Francis Bacon フランシス ベーコン1909年10月28日 - 1992年4月28日Mark Rothko マーク・ロスコ1903年9月25日 - 1970年2月25日VASSILY KANDINSKY ワシリー・カンディンスキー1866年12月16日...
Azurea Salvia 『仮組展示販売会』
Azurea Salvia@jargon.sewing『仮組展示販売会』12/21 12/22 (銀座)@lister_ginza12/28 12/29 (船場)@lister_minami_semba-2024年度、Listerにとっての最後のイベントになります。今回、Azurea Salviaの千葉さんを呼んでのイベントになりますが、今までのイベントとは少し違った試みを行います。それは全てのモデルに対して、表地と裏地を千葉さんのお勧めの特別な生地で仮組している洋服を複数用意しています。またお客様の体系に応じて調整可能にする為に仮組にしています。通常の生地からのオーダーも勿論対応致します。それU以外には、新型もご用意しておりますのでご期待下さい。【List】ダッフルモッズコートアノラックカバーオールウールベースボールシャツシアサッカーベースボールシャツウールシャツジャケットコットンタイプライタースタンドカラーシャツコットンリネンダブルプルオーバーシャツなど 奄美王島泥染モッズコート ウールダッフルコートリバーシブルアノラックウールベースボールシャツ
Azurea Salvia 『仮組展示販売会』
Azurea Salvia@jargon.sewing『仮組展示販売会』12/21 12/22 (銀座)@lister_ginza12/28 12/29 (船場)@lister_minami_semba-2024年度、Listerにとっての最後のイベントになります。今回、Azurea Salviaの千葉さんを呼んでのイベントになりますが、今までのイベントとは少し違った試みを行います。それは全てのモデルに対して、表地と裏地を千葉さんのお勧めの特別な生地で仮組している洋服を複数用意しています。またお客様の体系に応じて調整可能にする為に仮組にしています。通常の生地からのオーダーも勿論対応致します。それU以外には、新型もご用意しておりますのでご期待下さい。【List】ダッフルモッズコートアノラックカバーオールウールベースボールシャツシアサッカーベースボールシャツウールシャツジャケットコットンタイプライタースタンドカラーシャツコットンリネンダブルプルオーバーシャツなど 奄美王島泥染モッズコート ウールダッフルコートリバーシブルアノラックウールベースボールシャツ
Azurea Salvia/1890 DOUBLE KNEE PANT
“1890 DOUBLE KNEE PANT” 今回のテーマは想像と融合です。 写真から縫製方法と型紙を想像し、現代の工場の設備で製造していただきました。 再現や復刻ではなく、敬意を持って解釈を変えたかったからです。 オリジナルは脇の縫い目もなくダーツが入っていて、バックポケットは両方無い状態ですが色残りの濃淡で形を想像しました。 そして年代的にベルトループもなく、サスペンダーボタン+シンチバック仕様(ヨークもダーツもない)のクラシックな印象を受けるスタイル。 現代では自分も含めてそのスタイルは少数派だと思い、ベルトループ仕様に変更。シンチバックの絞りの役割をダーツに託しました。 脇も縫い目を入れて、縫い代巾8mmのセルビッチ割仕様に変更。 リベットもまだ登場していないので、当然付いていた形跡がありません。 そこは機械の閂で現代のテクノロジーの力を借りました。 ダブルニー利用のフロントのポケットは一体何を入れていたのだろう?という小ささでしたので、携帯や小銭入れが入るぐらいの大きさに設定し、極力モノを入れないように仕向けました。 後ろのポケットは割と大き目なので、手はそちらへどうぞ。 この時代の縫製は本縫い一本針と手縫いの二刀流オンリーだったはずなのですが、折角自分が出来ないことが出来る縫製工場さんにお願いするので、効率的に美しく巻いたり、ロックやチェーンを入れていただきました。 糸の色も生地の色とは異なる茶色気味のものを選んだせいで、工場さんから心配のご連絡をいただいてしまいましたが、これは私のただのエゴです。汗 同色よりも茶色気味が好き、ただそれだけの理由です。共感して下さる方、お待ちしています。 型紙は年代を考慮し、スラックスの要素2割、ジーンズのハの字8割ぐらいのバランスで型紙を作りました。股上も深いです。お尻の食い込みも極力無くしたかったです。ダブルニーの下の部分はカーハート先生から教わった開きがあります。 学生の頃から作ってみたかった形や仕様を今回実現させることができ、非常に感慨深い1本になりました。 ご協力いただきました内海さん、関根さん、工場さんに感謝しております。 有難うございました。...
Azurea Salvia/1890 DOUBLE KNEE PANT
“1890 DOUBLE KNEE PANT” 今回のテーマは想像と融合です。 写真から縫製方法と型紙を想像し、現代の工場の設備で製造していただきました。 再現や復刻ではなく、敬意を持って解釈を変えたかったからです。 オリジナルは脇の縫い目もなくダーツが入っていて、バックポケットは両方無い状態ですが色残りの濃淡で形を想像しました。 そして年代的にベルトループもなく、サスペンダーボタン+シンチバック仕様(ヨークもダーツもない)のクラシックな印象を受けるスタイル。 現代では自分も含めてそのスタイルは少数派だと思い、ベルトループ仕様に変更。シンチバックの絞りの役割をダーツに託しました。 脇も縫い目を入れて、縫い代巾8mmのセルビッチ割仕様に変更。 リベットもまだ登場していないので、当然付いていた形跡がありません。 そこは機械の閂で現代のテクノロジーの力を借りました。 ダブルニー利用のフロントのポケットは一体何を入れていたのだろう?という小ささでしたので、携帯や小銭入れが入るぐらいの大きさに設定し、極力モノを入れないように仕向けました。 後ろのポケットは割と大き目なので、手はそちらへどうぞ。 この時代の縫製は本縫い一本針と手縫いの二刀流オンリーだったはずなのですが、折角自分が出来ないことが出来る縫製工場さんにお願いするので、効率的に美しく巻いたり、ロックやチェーンを入れていただきました。 糸の色も生地の色とは異なる茶色気味のものを選んだせいで、工場さんから心配のご連絡をいただいてしまいましたが、これは私のただのエゴです。汗 同色よりも茶色気味が好き、ただそれだけの理由です。共感して下さる方、お待ちしています。 型紙は年代を考慮し、スラックスの要素2割、ジーンズのハの字8割ぐらいのバランスで型紙を作りました。股上も深いです。お尻の食い込みも極力無くしたかったです。ダブルニーの下の部分はカーハート先生から教わった開きがあります。 学生の頃から作ってみたかった形や仕様を今回実現させることができ、非常に感慨深い1本になりました。 ご協力いただきました内海さん、関根さん、工場さんに感謝しております。 有難うございました。...