YASUTO KIMURA  “Exhibition “

YASUTO KIMURA “Exhibition “

【YASUTO KIMURA】

 

“Exhibition “

MADE IN AUSTRALIA

“Exhibition “

Lister Minami-senba

- 6.1(Sat) 6.2(Sun) -

12:00-20:00

 

Lister Ginza

- 6.8(Sat) 6.9(Sun) -

12:00-20:00

 

-

『デザインが思想をつくる。』

 

歴史においてデザインと人間をめぐる、東洋思想で解釈したテーラード史観、

 

※文人(士大夫)達は儒家としての人文的教養を身につけ、支配的・指導的な立場にある者の呼び名です。

 

つまりは文人は王侯・貴族・官僚・地主・地方豪族などの支配者的な階級・地位の出身者がほとんどでした。

 

現代で解釈致しますと、社会的地位が高い人々にあたり、そういった方々は仕立てのよいスーツを着用しています。

 

現代的な文人像を表現する為に、品質の高い素材でそれに伴った手の込んだ縫製技術を保ち縫い上げています。

 

“これに離俗というスパイス(デザイン)を加えて新しい可能性を構築します。”

 

これは、YASUTO KIMURAによる新しいテーラードの表現手法です。

 

 

西洋で産み出された、資本主義の象徴の一つでもあるスーツへの反抗、離脱。

 

東洋的な思想(老荘思想や禅)や美学を融合させる事により、より柔軟に、現代社会の中心に身を置きながら、より自由な精神世界を楽しむ人物なれる可能性があるのではないかという提案。

 

“つまりは、俗世間の中にいながら離俗する。”

 

・禅、老荘思想

・現代的な文人趣味、(優雅さ風流さがある事)

・離俗の美学

.世阿弥(風姿花伝書、秘すれば花なり)

 

「秘すれば花なり、秘せずは花なるべからず」

 

という一節には、「隠しているものは、本当はたいしたものではない」という意味が込められています。

 

芸道の秘伝は、「他人に知られないことで最も効果を発揮する」と伝えられる。

 

秘伝は、種明かしをしてしまうと、実は必ずしも深遠なものではない。手品といっしょで、すべてを明らかにしてしまうと興ざめしてしまうということ。

 

反対に、誰もそのからくりに気づいていなければ、珍しさ、意外性によって感動を生むことになります。

 

すべてを見せずに、一部を象徴的に表現することによって、観客の想像を膨らませる一種の術だといえるでしょう。

 

重要なのは、「感動をさせるからくり」を観客に知られないこと。予想もしていなかったときに、ふと予想外のことが起こると観客は驚き、感動します。

観客があらかじめ「何か珍しいものが見られる」と期待していたら、意外性の効果はそれほど高くありません。

 

「秘すれば花」は、観客に知られることなく使ってこそ、初めて効力を発揮することを意味します。

 

世阿弥様、大変勉強になります。

 

 

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