「そのバック、どこのなんですか?」
きっかけはデザイナーの高木さんが銀座店に来店いただいて、私が堪えきれず聞いたこの一言。
その時お持ちだった飯盒のような、立体感のあるコロッとしたバックは、丸さの中に少しソリッドな尖った感覚があり少し違和感。
その後すぐにアポイントを取って、アトリエのある葉山へ。
都会の喧騒から離れた、少しゆっくりとした時間が流れるアトリエは高木夫妻の雰囲気にピッタリとハマっており、出していただいたケーキがさらに美味しく感じました。
二人の手から生み出される作品たちはその人の日常にしっかりと溶け込むよう、過剰な装飾はなく手馴染みの良いものばかり。
第一に素材の質感があり、それを率直に感じられるような形、実際の使用に際しての耐久性と質量のバランスを考え道具として、身の回り品として制作しています。
二人の人間が、出会った革から各々に感じたものを基に形をつくるのですから、お互いに分かり合えないカタチが生まれることも少なくはありませんが、なるべく、それはそのままに素材の可能性として仕上がるようにしています。
折り紙のような繊細でギミックのある作品は、将吾さんが。
少しダイナミックで大胆な作品は陶子さん。
違和感の正体はここにありました。
男性の作る繊細さ、女性の作る丸み。
是非、この機会に店頭で一粒舎の作品を感じていただけたらと思います。
hitotsubusha order event
8/14サンプル到着
- 8/17(Sat) 8/18(Sun) -
12:00-20:00
8/21サンプル到着
- 8/24(Sat) 8/25(Sun) -
12:00-20:00
オーダー可能な作品の話はまた後日。