中村縫製 / Mexican Parka
中村縫製 / Mexican Parka
オーセンティックなバハシャツ、70年代にヒッピー、サーフカルチャーの代名詞のようなウエア。
海から上がってパッと羽織る。
基本は布、布帛で作成されるプロダクト。
中村縫製がそのアイテムを長年莫大小を作成してきたフィルターを通して、編み地にて作成されたこのメキシカンパーカー。
このプロダクトの編み機は吊り編み機。
私が安易に想像できるワードが、ふんわり柔らかい。
その概念をしっかりと覆してくれるのが中村氏。
吊り編みの機械で、設定できる限界値まで引き上げ可能な限り度を詰めて編み立てた天竺編みの生地で、まるで見た目はハイカウントの布地。
しかし丸編み機の特性、縦横への伸縮性があるので硬そうな生地感でも伸びて動きを邪魔しない。
布帛で作成されるバハシャツを、莫大小のプロが作る。
楽譜の通りに美しく演奏するオーケストラよりも、即興でその場のパッションで移り変わるジャズが好き。
そう、楽しそうに商品の説明をしてくれる中村縫製にしかできないプロダクトです。
素材
COTTON 100%
カラー
BLACK
サイズ
1.2.3
1 肩幅54cm 袖丈45cm 身幅58cm 着丈60cm
2 肩幅58cm 袖丈47cm 身幅62cm 着丈64cm
2 肩幅62cm 袖丈49cm 身幅66cm 着丈68cm
24,000+tax
染色に関して
2型に共通して施されている染色が硫化染色。
硫化ナトリウムを加えた溶液の中で60℃〜70℃で加熱して還元させ、これに綿生地を浸けた後、空気酸化によって染色。
藍染などとても時間のかかる染色の代わりとしてできたのが硫化染色。
どちらも酸化させて染まる染色で、藍染よりも大量に染色ができるなどの特性で古くから使われてきた染色方法。
独特なくすみ感というか、風合いで退色というよりも当たりが出てくる。
染色の手間は、藍染>硫化>反応染料となり、現在では反応染色がメインストリームになり、少しずつ国内市場から硫化染色が衰退してしまう可能性がある。
中村縫製のプロダクトの中で【退⾊】というより【アタリが出る】という表現が⽅が正しい経年変化が愉しめる硫化染色を施してLister別注の商品として仕上げていただきました。
「ヨーロッパがオーケストラで、アメリカがジャズ。」
中村縫製、私が以前縫製工場を探している時に一度出会っていた工場さん。
工場の軒先で小さなお店もやっており、一点一点こだわりの詰まったオリジナルの商品を作成して販売している。
Tシャツやサーマルなど色々買わせていただき、未だにガンガン着倒しています。
「こだわり」というと少し軽くなってしまうような熱量で商品を説明してくれる中村氏。
莫大小(メリヤス)が出来る可能性を模索し、莫大小だからこそできることを表現する。
良い意味での頑固さと信念を感じるプロダクトに魅せられた内海の粘り勝ちで取り扱いをさせて頂くことになりました。